運動前にストレッチしてはいけない 〜前編〜

みなさん。
こんにちは。

大津市堅田にある整体とトレーニング施設【ポキポキ堂®︎】を運営している柔道整復師・トレーナーの田中教尋(タナカ カズヒロ)と言います。

さて、
「運動前にストレッチしてはいけない」ってご存知でしたか?

「えっ!?」となる方がほとんどかと思います。

これ実は深く考えたこともなければ、疑う余地がなかった。
地、いう方がほとんどではないでしょうか?

今回はこの疑う余地がないと思っていた常識とも思える知識を日常のシーンに落とし込んで、わかりやすく、理論的に解説していきます。

ぜひ、ご一読いただければ幸いです。

それでは本題に行きます。

神経の構造から考えてみる

人間は中枢神経(脳、脊髄)末梢神経(体性神経、自律神経)でカラダを支配しています。

今回は自律神経から、運動を考えてみます。

自律神経は交感神経副交感神経に分かれます。

交感神経(緊張)…昼の神経と言われていて、起きている時、活動している時にスイッチが入っています。
副交感神経(リラックス)…夜の神経と言われていて、寝るときやリラックスしている時にスイッチが入っています。

皆さんは運動をすると心臓がドキドキしたり、汗をかいたりしませんか?
これは交感神経の働きで心臓にしっかり血液を送り、汗をかくことで体内に熱がこもる事を防いでくれています。

では、ストレッチをする(開脚のストレッチ)をイメージしてみてください。
ゆっくり伸ばすと気持ちよくありませんか?
リラックスした気分になりますよね?
これ、副交感神経の働きでカラダがリラックスして、筋肉が緩み、休息に向けてスイッチが入っていっています。

運動前にリラックスして、筋肉が緩むとどうでしょう?
パフォーマンスはあがりますか?
運動をする時、心臓はバクバクして、汗をかいて、筋肉が激しく動きませんか?

実は運動前によくやってしまうゆっくり筋肉を伸ばす俗に言う『ストレッチ体操』はパフォーマンスの低下を招きます。
それどころか、シビアなボディコンタクトやフットワークがあるスポーツでは筋肉のテンションが緩み、わずかに反応が遅れる事でケガをするリスクすらあります。

では運動前は何をするといいんでしょうか?
この続きは次回のコラムをお楽しみに!